日本の神話×ドイツの伝説  

 真庭組子×ドイツ家具     

 
 

 

佐田建美:真庭組子、オーダーメイド家具、六角サウナを製造。

〒719-3155 岡山県真庭市下方863-1

[TEL]0867-52-7817[FAX]0867-52-7819

[MAIL]sada32@orange.ocn.ne.jp

[WEB]http://www.sadakenbi.com/

 

第74回全国植樹祭

岡山大会2024


佐田建美による

御座所背面装飾デザイン・製作

入場ゲートデザイン・製作

 

 

 

 2024年5月に岡山県で開催された「第74回全国植樹祭岡山大会」、その会場入り口のゲートデザイン案と、天皇皇后両陛下が式典の際にお座りになられる御座所背面の装飾パネルデザイン案、ともに多数の公募案の中から佐田建美提出の案が最終的にコンペを勝ち抜き、採用される運びとなりました。 

 また、デザイン案の採用のみではなく、両案の実製作も佐田建美によるものです。 

 ここでは、特殊な組み上げ方で創られた「御座所背面装飾真庭組子」と「CLT六角組手入場ゲート」についてご紹介します。

 

 大会開催当日の様子は植樹祭公式Youtubeアカウント、

第74回全国植樹祭公式Youtube にてLive配信のアーカイブがあります。

 

また、今プロジェクトの製作過程を取材していただいた津山朝日新聞のWEB版を、このリンクにて読むことが出来ます。こちらもぜひご一読ください。

「両陛下の「御座所」手掛ける企業 斬新な発想の源は「思い」 来春の全国植樹祭へ準備着々/岡山・真庭市」

 

 御座所背面真庭組子装飾の為に佐田建美が新たに設計・製作を行った「秋桜紋様」(コスモス)。200種類を超える組子細工柄に、新しい紋様がまた一つ加わりました。

 幅10M、高さ3Mにも及ぶ御座所背面真庭組子装飾は、大きな三つ組手の枠の中に、更に三つ組手と三種の紋様を嵌め込む入れ子構造によって製作されています。

 同一面上ではなく、いくつものレイヤーに分かれて紋様が存在するため、一般的に平坦な組子細工とは異なり、空間的な奥行と躍動感を表すことに成功しました。

 

 

 

 

 

 御座所背面 真庭組子装飾


岡山県全体を流れる三大河川をモチーフにしています。


 

「吉井川 秋桜 コスモス柄」

 

 県東部に位置し、備前の「東の大川」と呼ばれていました。出雲地方と近畿地方を結ぶ交通の要衝であり、高瀬船等の方船にも恵まれ栄えてきました。

 

 赤磐市の吉井川堤防沿いは、200万本ものコスモスが咲き誇り、コスモスロードとして親しまれています。

 


 

「旭川 桜 桜亀甲柄」

 

 県中央に位置し、備前においては「西の大川」と呼ばれていました。市街地の河岸には岡山城が築かれ城の堀として利用されているため、90°に屈曲しています。

 

 旭川さくら道から源流に近い新庄村凱旋桜まで、両岸に咲き誇る無数の桜が有名で毎年多くの人を楽しませています。

 


 

「高梁川 麻の葉」

 

 県西部に位置し、岡山県と広島県の県境から瀬戸内海の水島灘に流れる一級河川です。方船が盛んで、塩荷などを扱いました。下流部は水田が多く、上流部はたたら製鉄が明治期まで行われていました。

 

 流域面積が最も広く、支川の多い高梁川を、成長と発展の意味を込め、高梁川の紋様を麻の葉としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六角組手CLT入場ゲート

 

 

 

 

 六角組手CLTゲート


 高さ3.5M、スロープも含めた長さは7Mの入場ゲートです。

 提出したプランがコンペティションを勝ち抜き、デザイン・製作・インストールまで、一貫して佐田建美で行わさせていただきました。

 

 この入場ゲートは岡山県にて製造された桧CLTを使い、金具や接着剤を使わずに組み上げられています。素材としてCLTを使用することが、コンペティションのテーマだったのです。 

 

 6角形は、日本では亀の甲羅の模様である亀甲模様とも呼ばれています。亀甲模様は、吉兆模様の一つであり、長寿の象徴でもあります。いくつも同じ形が連なって形成されていることから、永遠に続く繁栄の意味もあります。また、耐久性に優れた構造を形成できるのも六角形の特徴です。

 

 最先端の建材と古くから伝わる木組みの技術、概念が合わさることで生まれる新しい可能性と、新しい世界を、このゲートは象徴しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 佐田建美ショールームでは、多くの組子細工製品と共に、この御座所背面真庭組子と同規格レプリカ(幅2M、高さ3Mのユニット)を展示しています。ぜひご見学にお越しください。

 植樹祭以降、ありがたいことに多く寄せられるご質問として、「植樹祭で用いられた組子細工の技法で、オーダーメイドの組子細工パネル・建具の製作は可能か?」とのお問合せがございますが、製作依頼は常に受け付けていますので、サイズ・仕様など、お気軽にご相談下さい。

 

 

御座所背面真庭組子装飾の見学

ショールーム見学について

 

真庭組子の製作依頼・注文について

 


top